三菱一号館美術館ニュース | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館

三菱一号館美術館

美術館ニュース

2022年2月24日

2022-2023展覧会スケジュールのお知らせ

三菱一号館美術館の2022-2023年間スケジュールをお知らせいたします。

ガブリエル・シャネル展― Manifeste de mode (仮称)
2022年6月18日(土)~2022年9月25日(日)(予定)

アンドレ・ケルテス《ココ・シャネル》1930年代
André Kertész. Coco Chanel in 1930s © Ministère de la Culture –Médiathèque de l’Architecture et duPatrimoine, Dist. RMN-Grand Palais / André Kertész

シャネル テーラード・スーツのアンサンブル 1965年春夏 裏打ちされたツイード ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Julien T. Hamon

ガブリエル・シャネル(1883~1971)は、「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれます。シャネルのシンプルかつ洗練された服は着る人に実用性と快適さを与えながら、1920年代の活動的な新しい女性像の流行を先導しました。戦後に流行したシャネルのスーツを着こなすことで、彼女自身がファッション・アイコンとして、そのスタイルを象徴しています。

本展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode 展を日本向けに再構成する国際巡回展です。ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展を日本で開催するのは32年ぶりのことです。シャネルのスーツ、リトル・ブラック・ドレスを代表に、どれも特徴的な服はシャネルのファッションに対する哲学を体現し、さらにコスチューム・ジュエリーやNo.5の香水といった展示に当時の記録映像が加わることで引き立てられ、鑑賞者をシャネルのクリエーションの魅力へと誘います。


ヴァロットン―黒と白(仮称)
2022年10月29日(土)~2023年1月29日(日)(予定)

フェリックス・ヴァロットン 《嘘(アンティミテⅠ)》1897年 木版、紙 17.9×22.5cm 三菱一号館美術館

スイスに生まれ、19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)は、黒一色の革新的な木版画で名声を得ました。独特の視点と多様な表現、そして卓越したデザインセンスをもつヴァロットン作品は、まるで解けない謎のように今でも私たちを魅了してやみません。中でも真骨頂ともいえるのが、木版画です。三菱一号館美術館は、世界有数のヴァロットン版画コレクションを誇ります。

本展では、希少性の高い連作《アンティミテ》《楽器》《万国博覧会》《これが戦争だ!》の揃いのほか、約180点からなるコレクションを一挙初公開します。黒と白のみで作り出す世界に焦点をあて、未だ捉えきることができないヴァロットンの魅力に迫ります。


芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル(仮称)
2023年2月25日(土)~2023年4月9日(日)(予定)

左:月岡芳年《芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範》浅井コレクション 1874年(明治7年)
右:落合芳幾《東京日日新聞111号》毎日新聞社新屋文庫 1883年(明治16年)

歌川(落合)芳幾(1833-1904)と月岡(大蘇)芳年(1839-1892)は、幕末を代表する浮世絵師、歌川国芳(1798-1861)の門下でともに腕を磨き、慶応2-3(1866-67)年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。良きライバルとして当時は人気を二分した両人ですが、芳幾はその後発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。

一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。人生半ばの30歳前後で明治維新を迎えた二人は、最後の浮世絵師と呼ばれる世代です。浮世絵衰退の時代にあらがうべく、彼らがどのように闘ったのかを、貴重な浅井コレクションからの作品を中心に振り返ります。

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2022-2023展覧会スケジュールのお知らせ

三菱一号館美術館の2022-2023年間スケジュールをお知らせいたします。

ガブリエル・シャネル展― Manifeste de mode (仮称)
2022年6月18日(土)~2022年9月25日(日)(予定)

アンドレ・ケルテス《ココ・シャネル》1930年代
André Kertész. Coco Chanel in 1930s © Ministère de la Culture –Médiathèque de l’Architecture et duPatrimoine, Dist. RMN-Grand Palais / André Kertész

シャネル テーラード・スーツのアンサンブル 1965年春夏 裏打ちされたツイード ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Julien T. Hamon

ガブリエル・シャネル(1883~1971)は、「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれます。シャネルのシンプルかつ洗練された服は着る人に実用性と快適さを与えながら、1920年代の活動的な新しい女性像の流行を先導しました。戦後に流行したシャネルのスーツを着こなすことで、彼女自身がファッション・アイコンとして、そのスタイルを象徴しています。

本展は、ガリエラ宮パリ市立モード美術館で開催されたGabrielle Chanel. Manifeste de mode 展を日本向けに再構成する国際巡回展です。ガブリエル・シャネルの仕事に焦点を当てる回顧展を日本で開催するのは32年ぶりのことです。シャネルのスーツ、リトル・ブラック・ドレスを代表に、どれも特徴的な服はシャネルのファッションに対する哲学を体現し、さらにコスチューム・ジュエリーやNo.5の香水といった展示に当時の記録映像が加わることで引き立てられ、鑑賞者をシャネルのクリエーションの魅力へと誘います。


ヴァロットン―黒と白(仮称)
2022年10月29日(土)~2023年1月29日(日)(予定)

フェリックス・ヴァロットン 《嘘(アンティミテⅠ)》1897年 木版、紙 17.9×22.5cm 三菱一号館美術館

スイスに生まれ、19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)は、黒一色の革新的な木版画で名声を得ました。独特の視点と多様な表現、そして卓越したデザインセンスをもつヴァロットン作品は、まるで解けない謎のように今でも私たちを魅了してやみません。中でも真骨頂ともいえるのが、木版画です。三菱一号館美術館は、世界有数のヴァロットン版画コレクションを誇ります。

本展では、希少性の高い連作《アンティミテ》《楽器》《万国博覧会》《これが戦争だ!》の揃いのほか、約180点からなるコレクションを一挙初公開します。黒と白のみで作り出す世界に焦点をあて、未だ捉えきることができないヴァロットンの魅力に迫ります。


芳幾・芳年-国芳門下の2大ライバル(仮称)
2023年2月25日(土)~2023年4月9日(日)(予定)

左:月岡芳年《芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範》浅井コレクション 1874年(明治7年)
右:落合芳幾《東京日日新聞111号》毎日新聞社新屋文庫 1883年(明治16年)

歌川(落合)芳幾(1833-1904)と月岡(大蘇)芳年(1839-1892)は、幕末を代表する浮世絵師、歌川国芳(1798-1861)の門下でともに腕を磨き、慶応2-3(1866-67)年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。良きライバルとして当時は人気を二分した両人ですが、芳幾はその後発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。

一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。人生半ばの30歳前後で明治維新を迎えた二人は、最後の浮世絵師と呼ばれる世代です。浮世絵衰退の時代にあらがうべく、彼らがどのように闘ったのかを、貴重な浅井コレクションからの作品を中心に振り返ります。

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