2025-2026展覧会スケジュールのお知らせ
三菱一号館美術館(東京・丸の内)の展覧会スケジュールをお知らせいたします。
アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に
会期:2025年10月11日(土)~2026年1月25日(日)
主催:三菱一号館美術館、公益財団法人 京都服飾文化研究財団
1920年代に世界を席巻した装飾様式「アール・デコ」。生活デザイン全般におよんだその様式は、「モード」すなわち流行の服飾にも現れました。ポワレやシャネル、ランバンなどパリ屈指のメゾンが生み出すドレスには、アール・デコ特有の幾何学的で直線的なデザインや細やかな装飾が散りばめられています。それは古い慣習から解放され、活動的で自由な女性たちが好む新しく現代的なスタイルでした。
2025年は、パリで開催された装飾芸術の博覧会、通称「アール・デコ博」から100年目にあたります。この記念の年に、世界的な服飾コレクションを誇る京都服飾文化研究財団(KCI)が収集してきた選りすぐりの服飾作品約60点を展観します。また、国内外の美術館所蔵の絵画、版画、工芸品などを加え、現代にも影響を与え続ける100年前の「モード」を紐解きます。
上)ツィママン/ラウル・デュフィ(テキスタイル) ドレス 1922年頃 京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵 ©The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
下)ジュール・パスキン《ギカ公女》 1921年 油彩/カンヴァス 72.5×60.0 cm ひろしま美術館
三菱一号館美術館 「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
会期:2024年11月23日(土)~2025年1月26日(日)
主催:三菱一号館美術館
本展は、19 世紀末のパリで活躍したアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の多彩な版画・ポスターの表現にフォーカスし、当館のコレクションを中心にフランス国立図書館所蔵のロートレック作品と併せて展覧します。また、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(1953- )が当館のコレクションの中からオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ(大きな花束)》に着想を得て制作、当館に新たに寄贈された作品を世界初公開します。
「オーブリー・ビアズリー展」(仮称)
会期:2025年2月15日(土)~2025年5月11日(日)
主催:三菱一号館美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、朝日新聞社
25歳で世を去った画家オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley 1872-1898)。この英国の異才は、ろうそくの光をたよりに、精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描きつづけました。本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)との共同企画です。出世作のマロリー著『アーサー王の死』(1893-94)や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』(1894)、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』(1897)をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描にくわえて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約200点を通じてビアズリーの芸術を展覧します。
オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより
ルノワール×セザンヌ ―モダンを拓いた2人の巨匠
会期:2025年5月29日(木)~2025年9月7日(日)
主催:三菱一号館美術館、オランジュリー美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社
左)ピエール=オーギュスト・ルノワール《風景の中の裸婦》1883年、油彩/カンヴァス、オランジュリー美術館 © GrandPalaisRmn (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF
右)ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885-95年、油彩/カンヴァス、オランジュリー美術館 © GrandPalaisRmn (musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
本展は、フランス、パリのオランジュリー美術館が、ルノワールとセザンヌという二人の印象派・ポスト印象派の画家に、初めて同時にフォーカスし、企画・監修をした世界巡回展です。
ルノワールの代表作《ピアノを弾く少女たち》やセザンヌの代表作《画家の息子の肖像》をはじめとし、二人の巨匠による肖像画、静物画、風景画、そして、二人から影響を受けたピカソを加え約50点の作品から、モダン・アートの原点を探ります。
また、この世界巡回展はオランジュリー美術館とオルセー美術館の協力により、ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へもたらされ、三菱一号館美術館が日本唯一の会場となります。
ルノワールとセザンヌの交遊と合わせて、自在で多様な表現が生み出されるモダン・アートの誕生前夜に立つ二人の巨匠の、卓越した芸術表現を存分にお楽しみいただけます。
「ルノワール×セザンヌ―モダンを拓いた2人の巨匠」展 3つのみどころ
1. パリ、オランジュリー美術館発!ルノワールとセザンヌの二人展
2. オランジュリー美術館 オルセー美術館から、ルノワールとセザンヌの代表作約50点が集結
3. ミラノ、マルティニ(スイス)、香港を経て日本へ。世界巡回展、日本唯一の開催
三菱一号館美術館は、2024年11月23日の再開館に向けて設備入替および建物メンテナンスのため長期休館中です。