三菱一号館美術館公式ブログ「「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」のお知らせ!」

三菱一号館美術館 公式ブログ 当館のイベントの様子や出来事をお知らせしていきます。

2016年7月27日

「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」のお知らせ!

皆さまこんにちは。
本日は「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」(以下、a.a.t.m.)のお知らせです。

7月25日(月)から8月3日(水)の期間、丸ビル1階マルキューブ・3階回廊において
a.a.t.m.の展示を行っております。
a.a.t.m.は若手アーティストの発掘・育成を目的とした現代アート展です。
全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院の卒業制作129点の中から選抜した20作品を展示します。
本年度は、丸ビル1階マルキューブに加えて、吹き抜けの3階回廊も会場として拡大し開催しています。
展示作品は、高さ約4メートルの大型な木の彫刻(画像①)からデジタルを活用したアニメーション作品
(画像②)、その他ジャンルを限定せず、絵画、彫刻、映像作品など、多種多様な幅広い現代アートを
展示します。

過去9回のa.a.t.m.で紹介したアーティストは約320名に及び、現在では日本国内のみならず海外の
アートフェスティバルや展覧会に参加するなど、活躍の場が広がっています。今回は10周年を記念して、
過去の受賞者の作品やコメントなどを映像で紹介する記念コーナーも設けています!

アートアワード画像 ブログ用

【概要】
「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」開催
(Art Award Tokyo Marunouchi 2016)
開催日程 :7月25日(月)~8月3日(水) 会期中無休
開催場所 :丸ビル1階マルキューブ、3階回廊
入場   :無料
主催   :アートアワードトーキョー 丸の内 2016実行委員会
特別協賛 :三菱地所株式会社
協賛   :shu uemura
後援   :三菱一号館美術館、在日フランス大使館
お問合せ :アートアワードトーキョー 丸の内 2016実行委員会事務局
WEBサイト:こちらからご覧頂けます。

2016年7月15日

英国の朝食/イングリッシュ・ブレックファスト

ジュリア・マーガレット・キャメロンの母国である英国と日本には、さまざまな共通点があります。
島国であること、大陸のお隣であること、お茶を愛すること、車が右ハンドルであることなど。
そして、大きな共通点があります。それは、しっかりと朝食をとること!
(最近はそうでない方も多いのかもしれませんが。)

英国とは英仏海峡をはさんでお隣の国のフランスでは、朝食にはコーヒーかカフェオレ、フランスパンにバター、
ジャムを塗ったタルティーヌと呼ばれるもの、少々贅沢にしてもクロワッサンくらいで、手早く済ませます。
イタリアでは出勤途中にバルでエスプレッソを立ち飲みだけ、という人も多いのです。
しかし、英国では、伝統的に朝からきちんといろいろな種類の食品をたくさん摂ります。

いわゆる「イングリッシュ・ブレックファスト」イングリッシュ・ブレックファスト 写真 小

目玉焼きかスクランブルエッグなどの卵料理、厚切りのベーコン、ハム、ソーセージ、白インゲン豆のトマト煮、
焼きトマト、キノコのバター焼き。これに豚の血と脂をオートミールと煮込んで固めたプディングが付くことも
あります。盛りだくさんのお皿に添えるのはトーストです。薄切りのパンをカリカリに焼いて、バターとジャム
を付けます。パンはフライパンを使ってバター煮のようになっていることも。もちろん紅茶と共に頂きます。
慣れないうちはバター過多で驚きますが、とても美味しい朝食です。
地方へ行けばキノコの種類や大きさが変わるなど、なかなか地方色豊かで、旅行をすると毎朝が楽しみです。
上記の写真はウェスト・ミッドランド地方の宿で出されたもので、比較的田舎風です。

直径30センチ以上のお皿で供される朝ごはん、食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください!

2016年7月6日

ジュリア・マーガレット・キャメロンの生きた時代

英国ヴィクトリア朝の女性写真家、ジュリア・マーガレット・キャメロンの展覧会
「From Life―写真に生命を吹き込んだ女性ジュリア・マーガレット・キャメロン展」が7月2日に開幕致しました!
しっとりとしたセピア色の、夢見るような柔らかな質感の写真を待ちかねていた方も多いことと思います。

今回の展覧会で展示される、ヴィンテージプリントなど、貴重なプリントが多いキャメロンによる写真作品は、
ロンドンのサウス・ケンジントンにあるヴィクトリア・アンド・アルバート博物館からやってきます。
ところで、この博物館名でもあるヴィクトリアとアルバートとは誰のことなのでしょう。

ヴィクトリアとは19世紀の英国の女王。1819年に誕生、1837年に即位しました。歴史上の時代区分である
「ヴィクトリア朝」は彼女の名前からついたものです。アルバートとはヴィクトリア女王の夫君の名前。
キャメロンはヴィクトリア女王の時代、すなわちヴィクトリア朝に活躍した写真家なのです。
そして、ヴィクトリア女王は現在の女王、エリザベス2世の高祖母、つまり、ひいひいお祖母様にあたります。

20160706 キャメロンの起きた時代_ヴィクトリア女王Alexander Bassano, Portrait of Queen Victoria of England, Empress Victoria of India, 1882

ヴィクトリア女王の玄孫、つまりひいひい孫娘のエリザベス女王陛下は今年90歳です!4月のお生まれですが、
先の6月11日に大々的にお祝いの行事が行われました。例年、気候のよい6月に公式の祝典が挙行されるのです。
バッキンガム宮殿のバルコニー上の女王一家の映像をご覧になった方も多いことと思います。
薄いピンクのドレスを身につけた曽孫のお姫様、シャーロット王女が愛らしかったですね。 

さて、エリザベス女王が、幼い王女時代に、未来の夫君、フィリップ殿下と出会って一目惚れし、
何年もの文通の末に結ばれたことはよく知られています。キャメロンの時代の君主、ヴィクトリア女王も
アルバート公と大恋愛で結婚しました。ヴィクトリアはハンサムなアルバートと会って一目惚れ、
彼らはなんと出会って一年経たないうちに結婚式を挙げています。

20160706 キャメロンの生きた時代_アルバート公John Partridge, Portrait of Prince Albert, 1840, The Royal Collection

ところで、現在、ウェディングドレスはほとんど白色がおきまりです。
しかし19世紀より前、ウェディングドレスはピンクやブルーやベージュなど、時代によって様々な色をしていました。
真っ白のウェディングドレス、それは、ヴィクトリア女王がアルバート公との結婚式で身に付けたことがきっかけで
大流行したもの。デヴォン州ホニトンのボビン編みのレースをふんだんに使い、ロンドンで織られた輝くサテン地の
ドレスは世界中の女性の憧れとなりました。二人の結婚式は、ウェディングドレスの歴史を塗り替えた、
画期的なものだったのです。

20160706 キャメロンの起きた時代_ウエディングドレスFranz Xaver Winterhalter, Queen Victoria, 1847, The Royal Collection

ヴィクトリア女王はアルバート公とたいそう仲が良く、9人の4人の王子、5人の王女に恵まれました。
教養高かったアルバート公は女王を支え、二人は1851年のロンドン万博を開催するなど、
協力しあってイギリスの発展に尽くします。

彼らの名前を冠した、今回来日するキャメロン作品を所蔵するヴィクトリア・アンド・アルバート博物館は、
このロンドン万博で展示された品々を展示、保管するために建設された施設です。
博物館にはかつて美術学校もあり、我らが三菱一号館を設計したお雇い外国人の建築家、
ジョサイア・コンドルもここで学んでいます。
学生時代のコンドルもキャメロンの写真を目にしたことがあったかもしれません。
文化政策に尽くしたアルバート公が1861年に42歳の若さで腸チフスのために死去した後、
悲嘆にくれたヴィクトリア女王は、10年にもわたって宮殿に引き篭もり喪に服しました。
夫を愛する彼女は、アルバートを偲んで生涯喪服を付け続けたといわれています。

キャメロンが写真制作に熱中したのは、深い愛で結ばれたヴィクトリア女王とアルバート公夫妻が、
英国を世界一の大国に成長させた頃だったのです。