コレクション一覧 | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館

三菱一号館美術館

コレクション

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックをはじめ多くの芸術家が活躍した1880~1890年代。
近代美術史のなかで最も豊穣なこの19世紀末は、多様な美意識が生まれた時代でした。
かつての三菱一号館もまた、この頃建設されました。
当美術館は、この時期に制作された美術を中心に収蔵しています。

モーリス・ジョワイヤン コレクション モーリス・ジョワイヤン コレクション

トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)が没するまで手元で保有した272点あまりのグラフィック作品群。
このコレクションは、ロートレックの死後、画家の親友にして最大の理解者であった画廊主モーリス・ジョワイヤンに一括して譲られ、
その近親者の手で近年まで保管されたことで、散逸を免れました。
そのなかには、彼の芸術の真骨頂ともいえる主要なリトグラフやポスターのほか、他で見る機会の少ない珍しい刷りの作品や、
晩餐会のメニューといった私的な用途のために制作された希少な作品が含まれます。
さらに、ほぼすべての作品に、ロートレックの名の頭文字を組み合わせたモノグラム「HTL」が付されています。
この緋色の刻印を押した人物こそ、画家の遺産管理者としてその評価の向上に貢献したジョワイヤンにほかなりません。
この小さな印は、本コレクションの重要性だけでなく、作品を介したふたりの絆の深さをも今に伝えています。

  • ディヴァン・ジャポネ

    ディヴァン・ジャポネ

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:80.0 x 61.9cm

  • マルセル・ランデール嬢、胸像

    マルセル・ランデール嬢、胸像

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1895年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:38.5 x 28.4cm

  • 『彼女たち』
    座る女道化師
    ―シャ=ユ=カオ嬢

    『彼女たち』座る女道化師
    ―シャ=ユ=カオ嬢

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1896年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:53.3 x 40.5cm

  • ムーラン・ルージュの
    イギリス人

    ムーラン・ルージュのイギリス人

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1892年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:61.4 x 48.4cm

  • メイ・ベルフォール

    メイ・ベルフォール

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1895年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:80.7 x 60.9cm

  • メイ・ミルトン

    メイ・ミルトン

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1895年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:80.0 x 62.0cm

  • 『レスタンプ・
    オリジナル』
    表紙

    『レスタンプ・オリジナル』表紙

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:57.6 x 82.5cm

トゥールーズ=ロートレック美術館(Musée Toulouse-Lautrec, Albi – Tarn)との姉妹館提携
2009年4月、三菱一号館美術館はフランス南西部のタルン県アルビ市にあるトゥールーズ=ロートレック美術館と姉妹館となりました。13世紀建造の要塞であり代々司教館として利用されたベルビー宮内にある同美術館は、1922年7月の開館以来、県や市の協力と地元企業や個人の支援によって支えられ、現在では年間16万人が訪れる観光の要所として広く親しまれています。ロートレックの母アデル伯爵夫人が寄贈した油彩、版画、ポスター、素描など約1000点を中心に、質・量ともに最大級のコレクションが収蔵されています。

『レスタンプ・オリジナル』と19世紀末版画『レスタンプ・オリジナル』と19世紀末版版画

『レスタンプ・オリジナル』は、1893年から1895年にかけてパリで限定版として発行された版画集です。
ロートレックやピエール・ボナール、モーリス・ドニ、ポール・ゴーガンをはじめとして、
19世紀末のパリで活躍した著名芸術家による様々な技法の版画約100点が含まれます。当館が所蔵するのは、
スイスの大コレクターであるサミュエル・ジョセフォヴィッツ氏がかつて所有した完全な揃いであり、世界的にも希少なコレクションです。
これらに加えて、ナビ派の画家ボナールの『パリ生活の小景』連作(ジョセフォヴィッツ・コレクション)やドニの版画集『アムール(愛)』など、
19世紀末のフランスを代表するリトグラフ作品も所蔵しています。

  • ざわめく森

    ざわめく森

    作家名:ジョルジュ・オリオール
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:49.8 x 32.6cm

  • サーカス

    サーカス

    作家名:アンリ=ガブリエル・イベルス
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:49.2 x 26.4cm(イメージサイズ)

  • ポール・ヴェルレーヌ(詩)『双心詩集』

    ポール・ヴェルレーヌ(詩)『双心詩集』

    作家名:ピエール・ボナール
    制作年:1900年
    技法・素材:リトグラフ109点、木版9点、紙
    サイズ:30.0 x 25.5 x 3.0cm

  • 『パリ生活の小景 』
    街角

    『パリ生活の小景 』街角

    作家名:ピエール・ボナール
    制作年:1899年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:27.4 x 33.5cm(イメージサイズ)

  • 『アムール(愛)』
    表紙

    『アムール(愛)』表紙

    作家名:モーリス・ドニ
    制作年:1898年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:53.3 x 43.3cm(イメージサイズ)

ジョン&ミヨコ・ウンノ・デイヴィー・コレクション

ニューヨーク在住のコレクターが「生活のなかのジャポニズム」をテーマに半生をかけて蒐集した珠玉の美術工芸品群。
174点の陶磁器、銀器、ガラス作品等からなる本コレクションには、
ミントンやロイヤル・ウースター、ティファニーやゴーハムなどによる秀作が数多く含まれています。
その異国情緒あふれる様式美は、19世紀後半の欧米で日本を発想の源として創り出された美しい日常的な品々が、
どのように人々の暮しに入り込み、人生を豊かに彩っていったかを雄弁に物語ります。

  • 朝顔形コンポート

    朝顔形コンポート

    作家名:ティファニー・スタジオ/ルイス・コンフォート・ティファニー
    制作年:1880年
    技法・素材:ガラス
    サイズ:高18.4 x 径19.0cm

  • 伊万里写ティーセット

    伊万里写ティーセット

    作家名:ロイヤル・ウースター社
    制作年:1881年
    技法・素材:磁器
    サイズ:ティーポット(蓋付) 高14.0 x 幅18.0cm; プレート 高 2.0 x 径 37.0cm
        シュガーボウル(蓋付) 高 11.2 x 幅 11.5cm; カップ(2点) 高 6.4 x 径8.4cm
        ソーサー(4点) 高1.8 x 径 11.2cm

  • 草花色紙文蓋付瓶

    草花色紙文蓋付瓶

    作家名:エミール・ガレ
    制作年:1870年代
    技法・素材:ガラス、鍍金
    サイズ:高29.0 x 径11.0cm

  • 蝶手付カップ
    &扇面形ソーサー

    蝶手付カップ&扇面形ソーサー

    作家名:不詳
    制作年:1870年頃
    技法・素材:磁器
    サイズ:カップ 高4.2 x 径7.5cm;
        ソーサー 高1.5 x 幅22.0 x 奥行12.6cm

  • 日本文物文カップ
    &ソーサー

    日本文物文カップ&ソーサー

    作家名:ミントン社/伝 クリストファー・ドレッサー
    制作年:1878-80年
    技法・素材:磁器
    サイズ:カップ 高6.5 x 幅8.5cm
        ソーサー 高1.8 x 径13.5cm

  • 吉祥文カップ
    &ソーサー

    吉祥文カップ&ソーサー

    作家名:ロイヤル・ウースター社
    制作年:1880年代
    技法・素材:磁器
    サイズ:カップ 高 5.6 x 幅 5.4cm
        ソーサー 高 1.6 x 径11.0cm

  • 群魚文ピッチャー

    群魚文ピッチャー

    作家名:ティファニー商会/エドワード・C・ムーア
    制作年:1877年
    技法・素材:銀、銅、金
    サイズ:高17.9 x 幅18.8 x 奥行15.5cm

オディロン・ルドン《グラン・ブーケ(大きな花束)》

1897年、ロベール・ド・ドムシー男爵が、ブルゴーニュ地方ヴェズレー近郊の城館の食堂装飾をルドンに依頼しました。
装飾画は1900年から1901年にかけて設置され、16点が現存します。
《グラン・ブーケ(大きな花束)》をのぞく15点は1978年に食堂から外され、現在ではオルセー美術館が所蔵しています。
当館が所蔵する《グラン・ブーケ》は食堂の装飾の中心であっただけでなく、ルドンが描いたパステル画としては最大で、装飾画の歴史上重要な作品です。

  • グラン・ブーケ(大きな花束)
    グラン・ブーケ
    (大きな花束)

    グラン・ブーケ(大きな花束)

    作家名:オディロン・ルドン
    制作年:1901年
    技法・素材:パステル、カンヴァス
    サイズ:248.3 x 162.9cm

フェリックス・ヴァロットン《公園、夕暮れ》と版画コレクション フェリックス・ヴァロットン《公園、夕暮れ》と版画コレクション

スイス、ローザンヌ生まれのヴァロットン(1865-1925)は、19世紀末の前衛芸術グループ「ナビ派」の一員として、
ボナールやヴュイヤール、ドニらとともにパリで活動しました。
本作では、ナビ派時代を特徴づける平坦な色面と単純化された画面構成によって、
夕暮れの陽光に照らしだされるリュクサンブール公園の情景を描いています。
当館では本油彩に加え、ヴァロットンの版画約187点を収蔵します。
パリの群衆や戦争の一場面、男女の親密な関係などを白と黒のみの大胆な構図で描き出した木版画は、
後世の芸術にも多大な影響を与えています。

  • 公園、夕暮れ

    公園、夕暮れ

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1895年
    技法・素材:油彩、厚紙
    サイズ:18.5 x 48.5cm

  • 『アンティミテ』I.

    『アンティミテ』 I. 嘘

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1897年
    技法・素材:木版、紙
    サイズ:17.9 x 22.5 cm(イメージサイズ)

  • 怠惰

    怠惰

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1896年
    技法・素材:木版、紙
    サイズ:17.8×22.1cm(イメージサイズ)

  • 『楽器』II.
    フルート

    『楽器』 II. フルート

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1896年
    技法・素材:木版、紙
    サイズ:22.4 x 18.0cm(イメージサイズ)

ジャポニスム貴重文献 ジャポニスム貴重文献

当館の展覧会活動の原動力の一つである、19世紀に西欧を席巻したジャポニスムの運動に関する
同時代発行の貴重文献を精選したコレクションです。
山本芳翠による挿絵が施された、ジュディット・ゴーチエの詩集『蜻蛉集』(1885年)を含む版画集、
美術商であったジークフリート・ビングが発行した
『藝術の日本』全36巻(1888〜91年)等の雑誌や書籍、
各都市で開催された万国博覧会の出品目録や陶磁器や浮世絵等の日本美術の売立目録、その他の資料137点からなっています。

  • 藝術の日本
    10号(表紙)

    藝術の日本 10号(表紙)

    作家名:ジークフリート・ビング(編)
    制作年:1889年2月刊
    サイズ:33.0 x 26.0cm

  • 藝術の日本
    23号(表紙)

    藝術の日本 23号(表紙)

    作家名:ジークフリート・ビング(編)
    制作年:1890年3月刊
    サイズ:33.0 x 26.0cm

  • 藝術の日本
    1号(表紙)

    藝術の日本 1号(表紙)

    作家名:ジークフリート・ビング(編)
    制作年:1888年5月刊
    サイズ:33.0 x 26.0cm

コレクション

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックをはじめ多くの芸術家が活躍した1880~1890年代。
近代美術史のなかで最も豊穣なこの19世紀末は、多様な美意識が生まれた時代でした。
かつての三菱一号館もまた、この頃建設されました。
当美術館は、この時期に制作された美術をを中心に収蔵しています。

モーリス・ジョワイヤン
コレクション

トゥールーズ=ロートレック(1864~1901)が没するまで手元で保有した272点あまりのグラフィック作品群。
このコレクションは、ロートレックの死後、画家の親友にして最大の理解者であった画廊主モーリス・ジョワイヤンに一括して譲られ、
その近親者の手で近年まで保管されたことで、散逸を免れました。
そのなかには、彼の芸術の真骨頂ともいえる主要なリトグラフやポスターのほか、他で見る機会の少ない珍しい刷りの作品や、
晩餐会のメニューといった私的な用途のために制作された希少な作品が含まれます。
さらに、ほぼすべての作品に、ロートレックの名の頭文字を組み合わせたモノグラム「HTL」が付されています。
この緋色の刻印を押した人物こそ、画家の遺産管理者としてその評価の向上に貢献したジョワイヤンにほかなりません。
この小さな印は、本コレクションの重要性だけでなく、作品を介したふたりの絆の深さをも今に伝えています。

  • ディヴァン・ジャポネ

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:80.0 x 61.9cm

  • マルセル・ランデール嬢、胸像

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1895年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:38.5 x 28.4cm

  • 『彼女たち』座る女道化師
    ―シャ=ユ=カオ嬢

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1896年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:53.3 x 40.5cm

  • ムーラン・ルージュのイギリス人

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1892年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:61.4 x 48.4cm

  • メイ・ベルフォール

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1895年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:80.7 x 60.9cm

  • メイ・ミルトン

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1895年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:80.0 x 62.0cm

  • 『レスタンプ・オリジナル』表紙

    作家名:アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:57.6 x 82.5cm

トゥールーズ=ロートレック美術館(Musée Toulouse-Lautrec, Albi – Tarn)との姉妹館提携
2009年4月、三菱一号館美術館はフランス南西部のタルン県アルビ市にあるトゥールーズ=ロートレック美術館と姉妹館となりました。13世紀建造の要塞であり代々司教館として利用されたベルビー宮内にある同美術館は、1922年7月の開館以来、県や市の協力と地元企業や個人の支援によって支えられ、現在では年間16万人が訪れる観光の要所として広く親しまれています。ロートレックの母アデル伯爵夫人が寄贈した油彩、版画、ポスター、素描など約1000点を中心に、質・量ともに最大級のコレクションが収蔵されています。

『レスタンプ・オリジナル』と
19世紀末版画

『レスタンプ・オリジナル』は、1893年から1895年にかけてパリで限定版として発行された版画集です。ロートレックやピエール・ボナール、モーリス・ドニ、ポール・ゴーガンをはじめとして、19世紀末のパリで活躍した著名芸術家による様々な技法の版画約100点が含まれます。当館が所蔵するのは、スイスの大コレクターであるサミュエル・ジョセフォヴィッツ氏がかつて所有した完全な揃いであり、世界的にも希少なコレクションです。これらに加えて、ナビ派の画家ボナールの『パリ生活の小景』連作(ジョセフォヴィッツ・コレクション)やドニの版画集『アムール(愛)』など、19世紀末のフランスを代表するリトグラフ作品も所蔵しています。

  • 『レスタンプ・オリジナル』第2年次の表紙

    作家名:カミーユ・マルタン
    制作年:1894年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:57.1 x 85.4cm(イメージサイズ)

  • ざわめく森

    作家名:ジョルジュ・オリオール
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:49.8 x 32.6cm

  • サーカス

    作家名:アンリ=ガブリエル・イベルス
    制作年:1893年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:49.2 x 26.4cm(イメージサイズ)

  • ポール・ヴェルレーヌ(詩)『双心詩集』

    作家名:ピエール・ボナール
    制作年:1900年
    技法・素材:リトグラフ109点、木版9点、紙
    サイズ:30.0 x 25.5 x 3.0cm

  • 『パリ生活の小景 』街角

    作家名:ピエール・ボナール
    制作年:1899年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:27.4 x 33.5cm(イメージサイズ)

  • 『アムール(愛)』表紙

    作家名:モーリス・ドニ
    制作年:1898年
    技法・素材:リトグラフ、紙
    サイズ:53.3 x 43.3cm(イメージサイズ)

ジョン&ミヨコ・ウンノ・
デイヴィー・コレクション

ニューヨーク在住のコレクターが「生活のなかのジャポニズム」をテーマに半生をかけて蒐集した珠玉の美術工芸品群。174点の陶磁器、銀器、ガラス作品等からなる本コレクションには、ミントンやロイヤル・ウースター、ティファニーやゴーハムなどによる秀作が数多く含まれています。その異国情緒あふれる様式美は、19世紀後半の欧米で日本を発想の源として創り出された美しい日常的な品々が、どのように人々の暮しに入り込み、人生を豊かに彩っていったかを雄弁に物語ります。

  • 朝顔形コンポート

    作家名:ティファニー・スタジオ/
        ルイス・コンフォート・ティファニー
    制作年:1880年
    技法:ガラス
    サイズ:高18.4 x 径19.0cm

  • 伊万里写ティーセット

    作家名:ロイヤル・ウースター社
    制作年:1881年
    技法:磁器
    サイズ:ティーポット(蓋付)
        高14.0 x 幅18.0cm
        プレート
        高 2.0 x 径 37.0cm
        シュガーボウル(蓋付)
        高 11.2 x 幅 11.5cm
        カップ(2点) 高 6.4 x 径8.4cm
        ソーサー(4点) 高1.8 x 径 11.2cm

  • 草花色紙文蓋付瓶

    作家名:エミール・ガレ
    制作年:1870年代
    技法:ガラス、鍍金
    サイズ:高29.0 x 径11.0cm

  • 蝶手付カップ&扇面形ソーサー

    作家名:不詳
    制作年:1870年頃
    技法・素材:磁器
    サイズ:カップ 高4.2 x 径7.5cm;
        ソーサー 高1.5 x 幅22.0 x 奥行12.6cm

  • 日本文物文カップ&ソーサー

    作家名:ミントン社/伝 
        クリストファー・ドレッサー
    制作年:1878-80年
    技法:磁器
    サイズ:カップ 高6.5 x 幅8.5cm
        ソーサー 高1.8 x 径13.5cm

オディロン・ルドン
《グラン・ブーケ(大きな花束)》

1897年、ロベール・ド・ドムシー男爵が、ブルゴーニュ地方ヴェズレー近郊の城館の食堂装飾をルドンに依頼しました。装飾画は1900年から1901年にかけて設置され、16点が現存します。《グラン・ブーケ(大きな花束)》をのぞく15点は1978年に食堂から外され、現在ではオルセー美術館が所蔵しています。当館が所蔵する《グラン・ブーケ》は食堂の装飾の中心であっただけでなく、ルドンが描いたパステル画としては最大で、装飾画の歴史上重要な作品です。

  • グラン・ブーケ(大きな花束)

    グラン・ブーケ(大きな花束)

    作家名:オディロン・ルドン
    制作年:1901年
    技法:パステル、カンヴァス
    サイズ:248.3 x 162.9cm

フェリックス・ヴァロットン
《公園、夕暮れ》と版画コレクション

スイス、ローザンヌ生まれのヴァロットン(1865-1925)は、19世紀末の前衛芸術グループ「ナビ派」の一員として、ボナールやヴュイヤール、ドニらとともにパリで活動しました。本作では、ナビ派時代を特徴づける平坦な色面と単純化された画面構成によって、夕暮れの陽光に照らしだされるリュクサンブール公園の情景を描いています。当館では本油彩に加え、ヴァロットンの版画約187点を収蔵します。パリの群衆や戦争の一場面、男女の親密な関係などを白と黒のみの大胆な構図で描き出した木版画は、後世の芸術にも多大な影響を与えています。

  • 公園、夕暮れ

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1895年
    技法:油彩、厚紙
    サイズ:18.5 x 48.5cm

  • 『アンティミテ』 I. 嘘

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1897年
    技法・素材:木版、紙
    サイズ:17.9 x 22.5 cm(イメージサイズ)

  • 怠惰

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1896年
    技法・素材:木版、紙
    サイズ:17.8×22.1cm(イメージサイズ)

  • 『楽器』 II.フルート

    作家名:フェリックス・ヴァロットン
    制作年:1896年
    技法・素材:木版、紙
    サイズ:22.4 x 18.0cm(イメージサイズ)

ジャポニスム貴重文献

当館の展覧会活動の原動力の一つである、19世紀に西欧を席巻したジャポニスムの運動に関する同時代発行の貴重文献を精選したコレクションです。山本芳翠による挿絵が施された、ジュディット・ゴーチエの詩集『蜻蛉集』(1885年)を含む版画集、美術商であったジークフリート・ビングが発行した『藝術の日本』全36巻(1888〜91年)等の雑誌や書籍、各都市で開催された万国博覧会の出品目録や陶磁器や浮世絵等の日本美術の売立目録、その他の資料137点からなっています。

  • 藝術の日本 10号(表紙)

    作家名:ジークフリート・ビング(編)
    制作年:1889年2月刊
    サイズ:33.0 x 26.0cm

  • 藝術の日本 23号(表紙)

    作家名:ジークフリート・ビング(編)
    制作年:1890年3月刊
    サイズ:33.0 x 26.0cm

  • 藝術の日本 1号(表紙)

    作家名:ジークフリート・ビング(編)
    制作年:1888年5月刊
    サイズ:33.0 x 26.0cm