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「“カフェ”に集う芸術家—マネ、ゴッホ、ロートレックからピカソまで(仮称)」2026年に開催

三菱一号館美術館(東京・丸の内)にて2026年6月13日から9月23日の期間に「“カフェ”に集う芸術家—マネ、ゴッホ、ロートレックからピカソまで(仮称)」の開催が決定いたしましたのでお知らせいたします。
あわせて、当館の今後の展覧会スケジュールもご確認ください。

“カフェ”に集う芸術家—マネ、ゴッホ、ロートレックからピカソまで(仮称)

会期:2026年6月13日(土)~2026年9月23日(水・祝)
主催:三菱一号館美術館、ひろしま美術館

19世紀後半のパリ、マネや後に印象派と呼ばれることになる芸術家たちはカフェに集い、議論を戦わせました。カフェやキャバレー、ダンスホールは、飲食や娯楽を楽しむだけではなく、新たな芸術が生まれる場所となっていきます。それは、サロン(官展)からの脱却と共に、芸術が群衆に溶け込む新しい時代の始まりでもありました。

1897年、カタルーニャ出身の画家カザスはモンマルトルの有名店「シャ・ノワール(黒猫)」に倣って、バルセロナに「クアトラ・ガッツ(4匹の猫)」を開店。若きピカソも通います。そして、ピカソは“カフェ”を舞台にロートレックやカザスが描いた悦楽や孤独に多大な影響を受けて、「青の時代」へと向かいます。

本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソによる名作の数々、そしてバルセロナが誇る日本初公開のカザス作《マドレーヌ》を加えた約130点から、“カフェ”で生まれた芸術の広がりを展観します。

 

【今後の予定①】アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に

会期:2025年10月11日(土)~2026年1月25日(日)
主催:三菱一号館美術館、公益財団法人 京都服飾文化研究財団

1920年代に世界を席巻した装飾様式「アール・デコ」。生活デザイン全般におよんだその様式は、「モード」すなわち流行の服飾にも現れました。ポワレやシャネル、ランバンなどパリ屈指のメゾンが生み出すドレスには、アール・デコ特有の幾何学的で直線的なデザインや細やかな装飾が散りばめられています。それは古い慣習から解放され、活動的で自由な女性たちが好む新しく現代的なスタイルでした。

2025年は、パリで開催された装飾芸術の博覧会、通称「アール・デコ博」から100年目にあたります。この記念の年に、世界的な服飾コレクションを誇る京都服飾文化研究財団(KCI)が収集してきた選りすぐりの服飾作品約60点を展観します。また、国内外の美術館所蔵の絵画、版画、工芸品などを加え、現代にも影響を与え続ける100年前の「モード」を紐解きます。


【今後の予定②】清親から巴水まで―ミュラー・コレクションにみる浮世絵・新版画(仮称)

会期:2026年2月19日(木)~2026年5月24日(日)
主催:三菱一号館美術館、スミソニアン国立アジア美術館、朝日新聞社

最後の浮世絵師のひとりと呼ばれる小林清親が1876(明治9)年に制作を開始した『東京名所図』は、明治期の風景版画へ大きな変革をもたらしました。黄昏どきの表情や闇にきらめく光の様相を描いた作品群は「光線画」と呼ばれ、深い陰影により江戸の情緒まで捉えています。このような視点は、失われゆく江戸の風俗を惜しむ人々の感傷や、それらを記録しようとする写真の意欲とも重なっており、同時代の浮世絵師たちが文明開化により変貌していく都市を、艶やかな色彩によって楽天的に捉えた開化絵とは一線を画するものでした。

明治末期に浮世絵の復興を目指した新版画は、その技術ばかりでなく清親らが画面に留めようとした情趣を引き継いで、新しい日本の風景を発見しようとしました。清親から吉田博・川瀬巴水らに至る風景版画の流れを、アメリカのスミソニアン国立アジア美術館が所蔵するロバート・O・ミュラー・コレクションの作品によって辿ります。

 

 

 

 

 

 

 

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