漫画家のグレゴリ青山さんが「アール・デコとモード」展にお越しくださいました!
「見ごたえがあってよかった!!」
と第一声をあげてくださったグレゴリ青山さん。
「ビーズの色や輝き、絹の薄さ、繊細な刺繍など、ドレスのすみずみまで直接見ると、写真ではわからないことがたくさんありました!」
グレゴリ青山さんが『1920年代』に興味を持たれたのは、古書店で働いていた時に本の装丁でアール・デコ期のデザインを目にする機会が多く、中でも「カッサンドル*の「ノルマンディ号」等アール・デコ期のポスターがとても好きで…」とのこと。
そして、お仕事でも神戸ファッション美術館で開催された「あぁ!美しきモダーンズ―東西新世代女性の装い」展のポスター・チラシ制作に携わるなど、すでにアール・デコの時代に浸っていらっしゃる青山さんのイチ押し作品は…
「私は、最初のポール・ポワレのドレスですね。まず、刺繍がシンプルで『真似できそう!』と。直線の刺繍は真似できても、そこはちゃんと”アール・デコ”、洗練されたデザインと色合いはとても真似できません(笑)。それからジャポニスムを感じるドレスやケープも気になりました。『ふふふ 日本の文化、真似したくなったのね』と見ながらちょっと上から目線で誇らしい気持ちになりました。『東洋と西洋が出会ったおもしろい時代だったのねー』と思いながら、それをこの日本に建つ西洋建築の中で見られるところがまたワクワクしました」と、本当に楽しんでいただけたご様子で、お写真もお気に入りのポワレのドレスと撮らせていただきました。
グレゴリ青山さんは、「アール・デコとモード」展と同日に開幕した「学習まんがのひみつ」展(国立科学博物館[東京・上野]日本館1階企画展示室、中央ホール)に作品を出品されています。ぜひこちらもご覧ください!


1枚目:グレゴリ青山さん、この日のお面は❝お色気バージョン❞で/2枚目:「あぁ!美しきモダーンズ―東西新世代女性の装い」展のチラシ表紙
1966年京都生まれ。漫画家、イラストレーター。古書店などでバイトをしながらバックパッカーとしてアジアをめぐる。1996年「旅のグ」(旅行人)でデビュー。以来、旅、さんぽ、京都、手芸等の漫画を描く。主な作品に、モダン美術、文学を紹介した「マダムGの館」(小学館)、京都案内の「京都深掘りさんぽ」「京博深掘りさんぽ」「グレさんぽ コロナとか養蜂とか京都とか」(いずれも小学館)、自らの手芸中毒ぶりをさらけ出した「ある手芸中毒者の告白」(誠文堂新光社)等。
*A・M・カッサンドル(1901-1968)フランスのグラフィックデザイナー