岩森咲季さんの個展「テツノホシ」を終えて
先の2021年3月16日~4月11日の期間に当館に併設する歴史資料室にて、「アートアワードトーキョー丸の内2020」にて三菱地所賞を受賞された、岩森咲季さんの個展「テツノホシ」を開催しておりました。
この度、展覧会を終えたタイミングで岩森さんが本個展の感想や、今後の活動についてコメントを寄せてくださいましたので、本ブログでご紹介して参ります。
■改めて、今回の展示を終えての感想やコメントがありましたら教えてください。
ー本展は、自身にとって初めての個展でした。
まっさらな状態で、とにかく、今ある感覚を全て出し切ることに必死で取り組みました。
本展は、そんな私の感覚のまっすぐな面を、皆様にご覧いただく展覧会だったと思います。
私が今回試みた「場所と彫刻、ふたつの記憶が溶け合って融合する空間の創出」については、自分の中では納得のいくものになりました。それは、場所と観て下さった方々が自然と創り上げて下さったように思います。
部屋と作品の色が自然と溶け合い、また、この歴史資料室という場所が、私自身から出てきた作品達を、より出土品のような歴史的なもののように見せてくれました。お客様は皆さん「なぜか懐かしい感じがする」と、ご自身の内側にある記憶と私の作品を照らし合わせてご覧になっていらっしゃいました。
今回の展覧会で、私を多くの方々が応援して下さっていること、私は多くの方々に支えられていることを実感しました。皆様、本当にどうもありがとうございました。
■これからの抱負や展示の予定があれば教えてください。
まず、 今年は、自分の世界を広げるために、アートを買いに行きたいと思います。
そして5年後、自分のアトリエを建てるために、今からお金を貯めたいと思います。
この先、人生が終わるまでずっと制作を続けていきます。
幼稚園の頃から夢は「絵描きさん」と言い続けていました。今は彫刻を制作していますが、美術に対しての気持ちはあの頃から変わることはありません。これからもこの気持ちを大切に制作と向き合っていきたいと思います。
撮影:木奥惠三(本掲載画像すべて)
現在は岩森さんは「第8回日本芸術センター主催 彫刻コンクール」で入選し、神戸の芸術会館で作品が展示されているとのことです。今後の益々のご活躍を当館スタッフ一同楽しみにしております!お近くにお住いの皆さまは足を運んでみてはいかがでしょうか。
<現在の展示情報>
■展覧会名:「第8回日本芸術センター主催 彫刻コンクール」
■一般公開会期:2021年〜5月30日(予定)
※月曜定休。
※日程が延長になる可能性がございます。
■場所:〒650-0046 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目4-1 日本芸術会館C棟4階
■展覧会サイト:http://www.art-center.jp/kobe/geikan/tyoukoku8.html
公式ブログトップへ