三菱一号館美術館×AMIT 制作の裏側をご紹介。
皆様こんにちは。前回は、「AMIT」の参加についてお知らせいたしましたが、本日は当館の歴史資料室、
Café1894に作品を展示してくださる力石咲さんに、当館での展示のテーマについて教えて頂きました。
力石さん曰く、「美術館と中庭がよく調和しており、それが美術館の魅力の一つになっている。」とのことで、
そこから「生命」や「自然」といったことが連想され、美術館に関連する展示は「緑」の毛糸を使用することに
決定されたそうです。毛糸の編み方も直線ではなく曲線を用いることで、中庭で感じられるような安らぎを表現
されているとのことでした。
そして、現在開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展(NGA)展」からも
インスピレーションを得ていらっしゃったことが判明しました!
力石さんに感想を頂きましたのでご紹介いたします。
「今回の展覧会は「親密さ」をテーマに構成されているということで、小サイズの作品が充実していたり
モチーフも画家に極めて身近なものだったりと、印象派をまた違った趣で見ることができました。
印象派についてもっと知りたくなったので、ショップでは井出洋一郎著「印象派の名画はなぜこんなに面白いのか」
を購入しました。第一章の「戸外での制作」では、「街を編み包む」という自分の活動とシンクロする部分がある、
と感激してしまいました。
今回の歴史資料室や庭園での自分のプロジェクトについてのリサーチも兼ねて鑑賞していましたので
自分だったら目の前の風景からどういう印象を得るか、それを率直にニットとして表現すれば良いのだ、
ということを教えてもらったような気もします。
歴史資料室やカフェ、美術館周囲の柵などをニット・インベージョンします。
なによりも、訪れる方にいつもと違う景色を感じて楽しんでいただけるよう、
そんな街の様子を想像しながら鋭意制作中です。」
との感想を頂きました!有難うございます。感想を伺っていると、この想いがどのように表現されるのか、
とても楽しみになります。さて、力石さんのお気に入りの一枚についてはNGA展特設サイトにてご紹介を
予定しておりますので、こちらもお楽しみに!
—————————————-
力石咲さんが参加するアートフェア東京2015特別企画「AMIT2015」は丸の内の街で
アートとメディアと「I(わたし)」をつなぐイベントです。
詳細はこちら をご覧ください。
■力石咲さん作品
「COSMIC GIRLS」展 丸の内ハウス Photo:杉山豪州 / Gottingham
“旅するニットマシン・プロジェクト“ (2014)
ロンドン、湖水地方、ヨーク地方(英国)
公式ブログトップへ