農婦と鵞鳥
皆様こんにちは。
前回に引き続き、ミレー展出品作品《ミルク缶に水を注ぐ農婦》の3つ目の見どころをご紹介いたします。
ジャン=フランソワ・ミレー《ミルク缶に水を注ぐ農婦》
1859年 油彩、カンヴァス 39.5 × 33.0cm 三菱一号館美術館寄託
農婦の背景に描かれている白い鳥は鵞鳥ですが、
鵞鳥の飼育というのは、農家に生まれた女の子の農作業デビューに与えられる役目でした。
というのは、牛やヤギなどの大きな動物の飼育は、ある程度の力がないと難しく、
少女の初めての仕事としては難しいものだったと想像できます。
画中の鵞鳥は、お世話係の少女の存在を連想させますが、
ミレー家でも6人いた少女たちが、この役割を担当していたのでしょうか・・
生命力あふれる鵞鳥は、ミレーのお気に入りでした。
そんな鵞鳥については、少女の農作業デビューの以外にも、
ミレーの幼少の記憶に纏わるエピソードがあるのですが、
そちらはまた別の機会に・・・
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