ノルマンディーVSバルビゾン
皆様こんにちは。
今回はミレー展出品作品の《ミルク缶に水を注ぐ農婦》の見どころについて、ご紹介させていただきます。
☆《ミルク缶に水を注ぐ農婦》注目ポイント!
1、ミルク缶 手前におかれているミルク缶にご注目下さい。本体の片側に取っ手がついています。
牛乳が入って重くなったミルク缶を肩に担ぐ際、バランスが取りやすいよう、紐を通すためのものです。
この形状はノルマンディー地方特有のもので、農婦の後ろに描かれている井戸
(ミレーの実家にあるものと同様の形です)とともに特徴がしっかり描かれています。
2、農婦の頭部
農婦の頭の被り物は、マルモットと呼ばれるバルビゾン特有のスカーフです。
1枚の絵の中にも、ミレーの故郷ノルマンディーや、生活をしていたバルビゾンでのモチーフが
組み合わせられています。それぞれの要素に着目して、もう一度じっくり観察してみてください。
さて、この《ミルク缶に水を注ぐ農婦》にはもうひとつミレーお気にいりのモチーフが描かれているのですが、
おわかりになりますか?次回は3つ目のポイントをご紹介いたします。
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