館長タカハシのロートレック今昔
皆さま、こんにちは。
本日は館長のタカハシが、ツイッターでは足りなかったロートレックの魅力をご紹介します。
トゥールーズ=ロートレックは、ファン・ゴッホなどと並んで、昔から日本でとてもよく知られた近代画家の一人です。でも、大貴族の息子として生まれ、華やかな世紀末のパリの光と影の中で37歳で早世するその生涯がドラマティックなだけに、どうしても人間的興味が先行してしまうようなところがありました。
モンマルトルのキャバレーのムーラン・ルージュとこの画家を扱った、ホセ・ファーラー主演の映画「赤い風車」(1952年)などが、その人気に一役買ったという事実も見逃せません。
ですが、視覚芸術である美術は、文学や演劇、映画とは違い、良くも悪くも「作品は見た目が100パーセント」です。
デザインや構図、色彩が「カッコいいから」という彼の絵画そのものに注目する視点は、とてもあたりまえで健全な反応です。だって「美術」なんですから!
ビジュアル重視の若い世代の感覚に、一安心、というところです。
そんなロートレックの作品が登場する「パリ❤グラフィック ―ロートレックとアートになった版画・ポスター展」をお楽しみに!
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