閉幕間近!ヴァロットン展おさらい。みどころ解説①
皆様こんにちは。
ヴァロットン展会期もいよいよ9月23日(火・祝)までとなりました。
9月22日は月曜日ですが、18時まで開館しております。
最後にゆっくり鑑賞したいと思っていらっしゃる方には、ねらい目かもしれません。
今回は閉幕に向けて、改めて担当学芸員がヴァロットン展のみどころを解説いたします。
<担当学芸員 杉山 菜穂子>
「今回の展覧会は、日本で初めて本格的にヴァロットンという画家を紹介する貴重な機会です。
おそらくこれから先しばらくは、こういった規模で彼の作品を日本でまとめて見られることはないと思います。
展覧会では、彼がボナールやヴュイヤールらナビ派の画家たちと行動をともにした時期の装飾的な作品から、
これまでほとんど日本人の眼に触れなかった、晩年の神話のパロディや戦争画等に至るまで、個性あふれる
油彩作品約60点をご覧いただけます。ヴァロットン芸術の多様性、多面性を実感頂けるはずです。
こうした油彩作品の中には、スイスをはじめとする個人コレクターの方からご出品頂いた、
普段は人目に触れない作品も多く含まれております。」
とのことです。個人コレクター所蔵作品は、普段目にすることが出来ないので、貴重な機会です!
こちらの《臀部の習作》も個人コレクターのものです。
実物もかなりインパクトのある作品なので、じっくりご覧いただきたい作品ですが、
ヴァロットンが19歳の時にこの作品を描いたという事も驚きです。
さて、次回は油彩画とは異なったヴァロットンの世界観が発揮されている、
版画作品について見どころをご紹介いたしますので、皆様おたのしみに!
午前中の美術館からの眺め
続く
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