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歴史資料室にて開催中「樹について」 作家インタビュー!⑤最終回

皆さま、こんにちは。
本日は連続でご紹介している、三菱一号館・歴史資料室にて開催されている、個展「樹について」(~5月22日)
の作品の制作者である田中彰さんのインタビュー内容をご紹介して参りましたが、今回で最終回です。
(聞き手:当館学芸グループ長・野口玲一)

8、Tunnel Bench for Children

田中さん ベンチ

このベンチは保育園に設置する予定のものです。
内側には虫が彫ってあり、ベンチの中に潜って虫捕りができます。

田中さん ベンチ中身

親はベンチに座って子供が遊ぶ姿を眺めることができます。虫の性質にあわせて居場所も決めていて、
裏側の見えにくい場所には珍しい虫を描いています。4つのベンチを並べて1つの作品になるのですが、
それぞれのベンチに違う生き物を描こうと思っています。

―ドラえもんの空き地に置いてある土管を思い出します。最近は空き地も土管も珍しくなりましたが、
相変わらず子供はもぐるのが好きでしょうから。

版画はどこか子供の頃の記憶に結びついているようです。
小さいころ住んでいた地域では化石が取れました。
拾った石を割ると、中から葉っぱの化石が出てきたのがとても面白かった記憶があって、
それを再現したような感覚です。
版画を刷ってイメージが現れる瞬間が、化石の中から何かが現れる瞬間と似ているのかもしれません。

田中さん 平置き台

田中さん、いろいろお話をお聞かせ下さいまして、ありがとうございました!
皆様、ぜひ実際の作品をご覧ください。田中さんが歴史資料室にいらっしゃる場合もありますので、
実際にお話しをお伺いできるかもしれません!

こんなところにも作品が。お見逃しなく!
田中さん 棚
田中さん 棚中身

田中さん 全体(展覧会名入り)

写真は全て
撮影:木奥惠三 
Photo: Keizo Kioku

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