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教えて!河村先生 ビアズリーコラム④

本展の学術監修である河村錠一郎氏が、ビアズリーをより深く理解するためのキーワードと解説を執筆くださいました。

日本におけるビアズリーの受容

ビアズリーの受容は一般に思われているよりもはるかに早く始まっている。『白樺』第2巻第9号(1911年9月発行)に「オーブレー・ビアーズレ(紹介)」と題した記事が掲載されている。(紹介)ということわりがきがあるが、単なる紹介の域を超えて見事なビアズリー論を展開している。筆者は柳宗悦。民芸の柳であるのはいささか驚きだが、西洋の文物の摂取に明治の日本がいかに精力的であったを示す一例でもあろう。その後今日にいたるまで竹下夢二をはじめとしてビアズリーの影響を直接間接に受けている挿絵画家は数知れない。

オーブリー・ビアズリー《愛の鏡》1895年、ペン、インク、グラファイト、水彩/紙、26.2 x 17.5 cm(画寸)、27.4 x 17.7 cm(紙寸)ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
オーブリー・ビアズリー《愛の鏡》1895年、ペン、インク、グラファイト、水彩/紙、26.2 x 17.5 cm(画寸)、27.4 x 17.7 cm(紙寸)ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London

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