教えて!河村先生 ビアズリーコラム③
本展の学術監修である河村錠一郎氏が、ビアズリーをより深く理解するためのキーワードと解説を執筆くださいました。
ビアズリーとジャポニスム
ビアズリーは画歴の初期の段階で自分の作品の「日本性」を告白している。親しい友人への手紙だからこそであろう。だからこその貴重な証言だ--「去年の夏、ぼくはドローイングとコンポジションの全く新しい方法を自力で編み出したよ。ちょっとばかし日本的なやつだが、でも全くのジャポネスクではないんだ。」果たしてその「日本的」なスタイルはどこから仕入れたのか、そしてどうビアズリー・スタイルへ発展していったのか、は研究者にとっても世紀末絵画ファンにとっても興味深い。

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo : Victoria and Albert Museum, London
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