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教えて!河村先生 ビアズリーコラム②

本展の学術監修である河村錠一郎氏が、ビアズリーをより深く理解するためのキーワードと解説を執筆くださいました。

異端としてのビアズリー

時空を超えた想像力の働きが、えっ?!ともぎょっ!ともいわせる魅力のイメージを造形している。しかも美しい。現実に深く根ざしながら現実を否定する、神を愛するから神を拒絶する、異端の極限。その代表作がワイルドの戯曲『サロメ』の挿絵群、そして使用を拒否された表紙デザイン。巻末のサロメ埋葬の装画ー哀感に満ちた美しさはどうだろう!奇怪な登場者はもちろん、そもそもワイルドの原作にはない場面だ。ビアズリーはワイルドを超えている!

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