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教えて!河村先生 ビアズリーコラム①

本展の学術監修である河村錠一郎氏が、ビアズリーをより深く理解するためのキーワードと解説を執筆くださいました。

ビアズリーに見る諧謔(ユーモア)精神と反骨精神

ビアズリーの絵画制作は小学校時代に始まっている。学芸会のプログラムの挿画、そして教師たちのユーモラスな似顔絵。ビアズリーの諧謔性は生まれながらのものともいえない。
『サロメ』の妖美で奇異で鮮烈なイメージの数々、『リューシストラテー』の大胆で反俗的なエロスの映像にも、不治の病で命の短いことを知っている青年の、運命に折り合いをつけるための諧謔がしみ込んでいる。だから、ヴィクトリア女王をさえカリカチュアするのだ。

オーブリー・ビアズリー《詩人の残骸》1892年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
オーブリー・ビアズリー《詩人の残骸》1892年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 Photo: Victoria and Albert Museum, London
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