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三菱一号館美術館公式Twitterのご紹介「画鬼・暁斎」展100問ツイート(河鍋暁斎記念美術館 館長・河鍋楠美さんと当館担当学芸員の感想)

皆様こんにちは。
前回まで3回にわたりまして、過去ツイッター企画のご紹介をしてまいりましたが、
今回は「画鬼・暁斎」展の担当学芸員の野口と、河鍋暁斎記念美術館の河鍋楠美館長から
展覧会を終えての感想を頂戴いたしましたので、ご紹介させていただきます。

【河鍋暁斎記念美術館・河鍋楠美館長コメント】
「三菱一号館美術館の「画鬼暁斎―Kyosai 幕末明治のスター絵師暁斎と弟子コンドル」展を終えて」

暁斎展は昭和56年(1981)以来、35回開催しましたが、本展は、大成功でした。
本展成功の要因は、まず、会場が、東京駅に近く、西洋画の展覧会で実績ある三菱一号館美術館だったこと。
宣伝、目を引くポスターやチラシが大量に貼られ、同時にTV・新聞・雑誌にも数多く取り上げられたこと。
画域の広い暁斎ですが、テーマを絞ったこと。

そのテーマとは、幕末・明治の有名絵師・暁斎と、弟子で近代日本の建築の基礎を築き「建築界の父」と呼ばれた
コンドルとを組み合わせ、コンドル設計の建築を楽しみながら、暁斎とコンドルの日本画を見られたこと。
しかし何より、主催者の熱意です。本展は、西欧人と日本人の稀有な師弟愛に焦点をあてた展覧会で、
この新しい視点に老若男女の皆様が共感していただけたものと、感謝しています。

【三菱一号館美術館・学芸グループ長野口玲一コメント】

まずは同展にお越しいただいた、観客の皆様に御礼申し上げたいと思います。そして河鍋楠美先生、河鍋暁斎記念美術館をはじめとして、貴重な作品をご出品くださり、また展覧会の開催にご尽力いただいた皆様方にも感謝を申し上げたいと思います。この展覧会をこれまでにないユニークなものとできたのは、ひとえに皆様のおかげでございます。
 
近代日本や三菱社にとって大切な建築家であったジョサイア・コンドルの、日本文化研究者としての側面に光を当て、彼が並み居る絵師たちの中から、なぜ河鍋暁斎を選びだしたのか、二人の交流とともに、暁斎とは何者だったのかを示すことを展覧会では目指しました。それには当時の人々の視点に立ってものを考えるような、考古学的とも言える見方が必要です。この展覧会が皆様に受け入れられたとしたら、そのような視点が現代人にとっても興味深いのだと認められたということなのでしょう。どうもありがとうございました。

◆河鍋暁斎記念美術館HPはこちらからご覧いただけます。
◆三菱一号館美術館公式Twitterアカウント@ichigokan_PRはこちらからご覧いただけます。

ちなみに、上野の森美術館で開催中の
「シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵-美の競艶浮世絵師が描いた江戸美人100選」展に暁斎の
《一休禅師地獄太夫図》が展示されております。暁斎ファンのの方はお見逃しなく!!

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