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「聖書の話をもっと知ろう!」作品鑑賞システムのご紹介①

皆様こんにちは。
本日はプラド美術館展をより深くご理解いただくために館内に設置されているコンテンツのご紹介です。

3階の資料コーナーとフォトスポットコーナーにある、「作品鑑賞システム」では、
大日本印刷株式会社協力のもと、プラド美術館展出品作品の中から聖書の主題が描かれた
17作品の物語をわかりやすく解説しています。
コンテンツ 修正ブログ用

作品が描かれた背景を知ることで、作品への理解も深まります。
本コンテンツでは、展示作品を拡大し、細部までご覧いただくことが可能です!
表示された作品に触れると、拡大された絵画とその解説が表示されます。
利用状況 修正20151023

本ブログでは、コンテンツの解説文章をご紹介させていただきます。
(コンテンツの順番と同様に、旧約聖書→新約聖書の順番でご紹介いたします)

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1:作品リスト及び図録NO.44
《地上の楽園》 ヤン・ブリューゲル(2世) 1626年頃
聖書には、旧約と新約の二つの聖書があります。神による天地創造の「創世記」に始まる旧約聖書は、イエス・キリスト誕生以前のイスラエルの民の物語です。神によってつくられた最初の人間アダムとイヴは、エデンの園で幸せに暮らしていましたが、ヘビの誘惑に負け、禁じられていた知恵の樹の果実を食べてしまいます。罪を知り、楽園を追放された二人の子孫が人類です。この楽園の絵にも、ごく小さくですが、二人の姿が描かれています。
地上の楽園 ブログ用

2:作品リスト及び図録NO.48
《バベルの塔の建設》 ピーテル・ブリューゲル(2世) 1595年頃
地上で繁栄した人類は、天にも届く高い塔を建設しようと野心を抱きます。そんなおごりを戒めようと、神は人々の言葉を違えて混乱させました。意志を交わせなくなった人々は建設を中断し、各々の言語をもって各地に散っていきます。バベルの塔は、人間のおごりを象徴すると同時に、コミュニケーションの大切さや、世界に多言語が存在する理由も示しています。この絵では、傾く塔の中で働き続ける人など、様々な人物像が見られます。

3:作品リスト及び図録NO.2ab
《聖母の婚約》 聖カタリナの伝説の画家 1470-1500年
新約聖書は、イエスの死後、その生涯と教えが記された書物です。母マリアの物語は、主に外典の福音書等から知ることができます。イスラエルの民であるヨアキムとアンナ夫妻の娘マリアは、神に仕える子として神殿で育ちました。14歳のとき、天使のお告げを受けた祭司長が、町中のやもめを集めてマリアの婿選びをします。持参した杖に印があらわれたため、大工ヨセフが選ばれました。ちなみに前景左の人物は、この祭壇画の注文主です。

4:作品リスト及び図録NO.14
《受胎告知》 エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプロス) 1570-72年
婚約したマリアのもとに、大天使ガブリエルが訪れ、「おめでとう、恵まれた方、主があなたとともにおられる」と告げます。男の子が生まれるので、イエスと名づけるようにと言われたマリアは驚き、とまどいますが、最後には「私は主のはしためです」と受け入れました。処女懐胎による救世主の誕生を告げるこの場面では、しばしば聖霊を表す白鳩が描かれます。マリアが読んでいたのは、旧約聖書のイザヤ書だったと言われています。
受胎告知 ブログ用

5:作品リスト及び図録NO.20
《眠る幼子イエスを藁の上に横たえる聖母》 カルロ・マラッティ 1656年頃
イエス誕生の頃、ローマ帝国全土で国勢調査が行なわれ、ヨセフは臨月まぢかのマリアをともなって、先祖ダビデの地ベツレヘムに登録に出かけました。マリアはベツレヘムで出産しますが、宿屋に部屋がなかったため、生まれたばかりのイエスは布にくるまれ、家畜
小屋の飼い葉桶に寝かされたといいます。その夜、天使のお告げを聞いた三人の羊飼いが贈り物をもって祝いに駆けつけました。救世主の降誕を祝うこの日がクリスマスです。
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ご来館の際には、ぜひ実際に触ってお楽しみ頂ければ幸いです。
引き続き、解説文章をご紹介してまいりますので、お楽しみに!!

【プラド展作品リスト】
こちらからダウンロードいただけます。

※2、3、5の作品画像は会場でご覧ください。

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