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梅原龍三郎《読書》を石橋美術館(福岡・久留米)に貸出中!

石橋美術館で開催の「伝説の洋画家たち 二科100年」展へ、梅原龍三郎《読書》(当館寄託作品)を出品しています。

読書 

梅原龍三郎
《読書》
油彩・カンヴァス
1911年
三菱一号館美術館寄託

1908年、梅原龍三郎はフランスに留学します。リュクサンブール美術館でルノワール作品を目撃し、衝撃を受けた梅原は、その翌年の1909年、南仏カーニュ・シュル・メールのアトリエに巨匠を訪ねています。紹介状もなく訪ねてきた20歳の梅原を、リウマチを患っていた晩年のルノワールは快く家に迎え入れました。その後、梅原はルノワールに師事することになります。
梅原はたびたび師のアトリエを訪れました。留学時代半ばに描かれたこの作品は、師が得意とした柔らかな肉体表現を梅原が会得したことを示しています。落ち着いた色彩が画面を支配し、留学中、様々な色彩表現を模索した画家の試みを生き生きと伝えてくれます。
この作品は、帰国後の1917年、二科展の京都会場において、梅原の為に特別に設けられた一室で展示されました。

【展覧会情報】
展覧会名:「伝説の洋画家たち 二科100年」
会期:2015年11月7日〜2015年12月27日
会場:石橋美術館(福岡・久留米)

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