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三菱一号館美術館 公式ブログ 当館のイベントの様子や出来事をお知らせしていきます。

2015年12月2日

ピエール=オーギュスト・ルノワール《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》とポール・セザンヌ《りんごとテーブルクロス》をドイツへ貸出中!

ドイツ連邦共和国美術展示館(ドイツ・ボン)で開催中の「日本が愛した印象派 モネからルノワールへ」展へ、
ピエール=オーギュスト・ルノワール《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》とポール・セザンヌ
《りんごとテーブルクロス》を出品しています。

ルノワール ボンピエール=オーギュスト・ルノワール《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》
油彩・カンヴァス
1884年
三菱一号館美術館寄託

セザンヌのリンゴポール・セザンヌ《りんごとテーブルクロス》
油彩・カンヴァス
1878-1880年
三菱一号館美術館寄託

三浦篤氏(東京大学大学院総合文化研究科 教授)が総監修した展覧会「日本が愛した印象派 モネからルノワールへ」
がドイツのボンで開催されています。日本に紹介されて以来、日本人は印象派の絵画に深く共感してきました。
国立西洋美術館を設立するきっかけとなった、川崎造船所の経営者松方幸次郎が収集したコレクションや、
倉敷紡績の経営者大原孫三郎が洋画家の児島虎次郎に選定させて購入した大原美術館のコレクションなど
はとくに有名で、その質と規模によって知られています。こうした秀でたコレクションは、日本人の西洋絵画、
特に印象派への愛好心を育ててきました。現在では、全国の美術館が印象派の重要な作品を所蔵しています。
今回の展覧会は、日本人が収集してきた印象派絵画のコレクションを大規模に紹介する画期的なものです。

当館にも質の高い印象派の絵画が収蔵されています。
ルノワールの《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》は、画家がイタリアでオールドマスターの作品を学んだ後に
描かれました。堅牢な輪郭線、落ち着いた色彩、滑らかな筆致は、ルノワールがイタリアでの研究を経て獲得した新しい
境地を示しています。モデルの若い女性の端正な魅力が画面いっぱいに広がり、見る者に無条件の幸福を感じさせます。

セザンヌの《りんごとテーブルクロス》は画家が40歳頃の作品です。ルノワール作品よりも早い年代の作品ながら、
大胆な構図や筆致が20世紀の絵画に通ずる革新性を示しています。この作品が制作された頃、セザンヌは複数の林檎と
白いナプキンを組み合わせた作品を多く描きました。フランスの市場でよく見かける、手のひらに入る小さ目の林檎が、
愛らしいながらも圧倒的な存在感を持って迫ってきます。

【展覧会情報】
展覧会名:「日本が愛した印象派 モネからルノワールへ」
会期:2015年10月8日〜2016年2月21日
会場:ドイツ連邦共和国美術展示館(ドイツ・ボン)

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ピエール=オーギュスト・ルノワール《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》とポール・セザンヌ《りんごとテーブルクロス》をドイツへ貸出中!

ドイツ連邦共和国美術展示館(ドイツ・ボン)で開催中の「日本が愛した印象派 モネからルノワールへ」展へ、
ピエール=オーギュスト・ルノワール《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》とポール・セザンヌ
《りんごとテーブルクロス》を出品しています。

ルノワール ボンピエール=オーギュスト・ルノワール《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》
油彩・カンヴァス
1884年
三菱一号館美術館寄託

セザンヌのリンゴポール・セザンヌ《りんごとテーブルクロス》
油彩・カンヴァス
1878-1880年
三菱一号館美術館寄託

三浦篤氏(東京大学大学院総合文化研究科 教授)が総監修した展覧会「日本が愛した印象派 モネからルノワールへ」
がドイツのボンで開催されています。日本に紹介されて以来、日本人は印象派の絵画に深く共感してきました。
国立西洋美術館を設立するきっかけとなった、川崎造船所の経営者松方幸次郎が収集したコレクションや、
倉敷紡績の経営者大原孫三郎が洋画家の児島虎次郎に選定させて購入した大原美術館のコレクションなど
はとくに有名で、その質と規模によって知られています。こうした秀でたコレクションは、日本人の西洋絵画、
特に印象派への愛好心を育ててきました。現在では、全国の美術館が印象派の重要な作品を所蔵しています。
今回の展覧会は、日本人が収集してきた印象派絵画のコレクションを大規模に紹介する画期的なものです。

当館にも質の高い印象派の絵画が収蔵されています。
ルノワールの《長い髪をした若い娘(麦藁帽子の若い娘)》は、画家がイタリアでオールドマスターの作品を学んだ後に
描かれました。堅牢な輪郭線、落ち着いた色彩、滑らかな筆致は、ルノワールがイタリアでの研究を経て獲得した新しい
境地を示しています。モデルの若い女性の端正な魅力が画面いっぱいに広がり、見る者に無条件の幸福を感じさせます。

セザンヌの《りんごとテーブルクロス》は画家が40歳頃の作品です。ルノワール作品よりも早い年代の作品ながら、
大胆な構図や筆致が20世紀の絵画に通ずる革新性を示しています。この作品が制作された頃、セザンヌは複数の林檎と
白いナプキンを組み合わせた作品を多く描きました。フランスの市場でよく見かける、手のひらに入る小さ目の林檎が、
愛らしいながらも圧倒的な存在感を持って迫ってきます。

【展覧会情報】
展覧会名:「日本が愛した印象派 モネからルノワールへ」
会期:2015年10月8日〜2016年2月21日
会場:ドイツ連邦共和国美術展示館(ドイツ・ボン)

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