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オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》を愛知県美術館に貸出中!

愛知県美術館で開催の「黄金伝説」展へピエール=オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》(当館寄託作品)
を出品しています。

パリスの審判 小

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《パリスの審判》
油彩・カンヴァス
1908年
三菱一号館美術館寄託

昨年、上野の国立西洋美術館で始まり、仙台の宮城県美術館へ巡回していた「黄金伝説」展が、4月1日、
名古屋の愛知県美術館で始まりました。この展覧会では、古代地中海世界の黄金の装飾品などのほか、
黄金にまつわる古代神話が描かれた作品も展示されています。
当館寄託のピエール=オーギュスト・ルノワール《パリスの審判》はその一点。これまで展覧会を見逃した方、
もう一度《パリスの審判》に会いたい方、是非名古屋でご覧ください。展覧会は5月29日までの開催、
これが最後のチャンスです!

作品に描かれているのは、古代ギリシャ神話に登場する三柱の美しき女神と羊飼いの若き美青年です。
神々が招待された、海神の娘テティスと人間の男性ペレウスの結婚式結婚式に、闘争の女神エリスは
招かれませんでした。怒ったエリスは「最も美しい女神へ」と書かれた黄金の林檎を結婚式に投げ込みます。
結婚の守護神ヘラ、知恵の女神アテナ、愛と美の女神アプロディテは、我こそが最も美しいと譲らず、
これを見た大神ゼウスは、トロイア王の息子で、羊飼いとなっていた若者パリスに選ばせます。
女神たちはパリスにさまざまな賄賂を提示しますが、「最も美しい人間の女を与える」と言ったアプロディテを
パリスは選びました。「最も美しい人間の女」とはトロイアの敵国スパルタの王妃ヘレネのこと。パリスと恋に
落ちたヘレネは、パリスと共にスパルタから逃亡します。これが有名なトロイア戦争の原因となったのです。

ルノワールが南仏カーニュ・シュル・メールのアトリエで描いたこの《パリスの審判》には、
明るい光が満ち満ちており、女神たちの肌は輝き、背景の木々も燃え立つようです。
印象主義の巨匠の清々しい色彩を是非ご堪能ください。

【展覧会情報】
展覧会名:「黄金伝説展 燦然と輝く遺宝 最高峰の文明展」
会期:2016年4月1日〜5月29日
会場:愛知県美術館(名古屋)

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