ジャポニスムの工芸品を、横浜美術館「ファッションとアート 麗しき東西交流」展へ貸し出します!
横浜美術館で4月15日に開幕する「ファッションとアート 麗しき東西交流」展へ、
当館所蔵のジャポニスムの工芸品のコレクションを出品します。
ロイヤル・ウースター社《伊万里写ティーセット》1881年 磁器 三菱一号館美術館蔵
横浜美術館は、横浜市のみなとみらい地区に位置し、19世紀半ばの日本の開国の歴史を背負った土地にあります。当時は小さな寒村だった横浜は、日本政府の様々な意図を背負って1859(安政6)年に開港します。爾来、横浜は、異文化を受け入れ、日本の文物を送り出す一大拠点となり、100年経たないうちに、日本で最も大きな都市のひとつへと成長しました。横浜からは着物などの織物や陶磁器などを欧米へ大々的に輸出し、かの地でジャポニスムの一大潮流を生むきっかけを作りました。海外からは、ドレスや装身具、また写真や絵画などが輸入され、日本が西洋化する大きな原動力となりました。
制作者不詳《菊花文ワイングラス》1900年頃 ガラス 三菱一号館美術館蔵
横浜美術館にて満を持して開催される「ファッションとアート 麗しき東西交流」展では、横浜という土地の持つ歴史と、横浜が立役者となった東西交流を、「麗しき」というキーワードを基点とし、さまざまな美術、工芸品を有機的に構成して読み解きます。京都服飾文化研究財団所蔵の多数のドレスを中心とした服飾品と共に、三菱一号館美術館からは、陶磁器、ガラス器、銀器等々、総数60ピースを超える作品を出品します。
ティファニー商会/エドワード・C・ムーア《群魚文ピッチャー》1877年 銀、銅、金 三菱一号館美術館蔵
開会する4月半ばには、横浜美術館前の広場は春の陽光と港の波のきらめきをたっぷりと感じさせることでしょう。
一年でも最もいい季節の横浜の展覧会で、当館秘蔵の作品の数々をぜひご堪能ください。
【展覧会情報】
展覧会名:「ファッションとアート 麗しき東西交流」
会期:2017年4月15日〜6月25日
会場:横浜美術館
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