美術館ニュース

2019年7月25日

太田治子さんが館長対談ゲストにご登場!(マリアノ・フォルチュニ展をご鑑賞いただきました)

『三菱一号館美術館 館長対談』に関するお知らせです。
「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション展」の開催(2019年10月30日〜2020年1月20日)にあわせて発行予定の「館長対談」に作家の太田治子さんがご登場してくださいます。

対談に先だち、館長高橋と本展担当の阿佐美学芸員とともに開催中の「フォルチュニ展」もご鑑賞いただいた太田さん。NHK『日曜美術館』の初代アシスタントを務められた太田さんは、美術への造詣が深く、専門家もタジタジな知識の宝庫です。「フォルチュニは、名前だけは聞いた記憶があるのですが、どういう方かまったく知らなくて。ごめんなさい」とお話しされる太田さんの目にフォルチュニの美の世界はどう映ったのでしょうか?

最初の展示室である序章「マリアノ・フォルチュニ ヴェネツィアの魔術師」で、まず太田さんを出迎えたのが、フォルチュニの代名詞ともいえる「デルフォス」です。「デルフォス」は、繊細なプリーツをほどこした絹のドレス。すとんとしたシルエットの「デルフォス」は、女性たちをコルセットから解放する流れをつくった伝説的なドレスです。ドレスが収められたガラスケースの前で、たっぷりと時間をかけながら、阿佐美学芸員の解説に真剣に耳を傾ける太田さん。360度ぐるりとうっとりした表情で「デルフォス」を見つめる太田さんは、まるで少女のよう。

「お父様のマリアノ・フォルトゥニ・イ・マルサルは世界的に有名な画家だったんですね。お父様と息子さんの描いた絵が並んでいるなんて、とても素敵な光景だと思いました。それに、お父様の作品の模写からは、フォルチュニがお父様を心から尊敬していたことが伝わってきます。でも絵は、お父様のほうがやっぱりお上手ね(笑)。フォルチュニ自身の絵は、装飾画という感じ。二次元の世界では満足できない方だったんでしょうね、きっと」

ひとつひとつの作品をていねいに鑑賞された太田さんから出てくる感想は、とても率直で、瑞々しいものばかり。フォルチュニに関する前知識がなく鑑賞いただいても、“100年たっても、新しい”フォルチュニの世界観はしっかり伝わるのだと、案内した館長高橋も阿佐美学芸員も安堵しました。

太田さん、楽しい時間をどうもありがとうございました。
太田さんと高橋の対談は、「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション展」開幕時に公開いたします!どうぞ、お楽しみに。

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