美術館ニュース

2018年7月6日

三菱一号館美術館 学芸員 安井裕雄「第13回西洋美術振興財団賞『学術賞』」受賞

このたび、三菱一号館美術館 学芸グループ 副グループ長 安井裕雄は、今年2月から5月まで開催した、「ルドン―秘密の花園」展において、第13回西洋美術振興財団賞「学術賞」を受賞しました。三菱一号館美術館としては2011年に第6回西洋美術振興財団賞「文化振興賞」を三菱地所として受賞しており、これに続く栄えある受賞となりました。

西洋美術振興財団賞は、公益財団法人西洋美術振興財団が、過去2年間に開催された西洋美術に関する展覧会の中から、西洋美術の理解と文化交流の促進、西洋美術研究発展に寄与のあった優れた活動に対し表彰を行い、更なる振興を図るものです。

 

【受賞理由】

「ルドン―秘密の花園」展は、フランス象徴主義の代表的画家オルディロン・ルドン(1840-1916年)のパステル画の大作≪グラン・ブーケ(大きな花束)≫を所蔵する三菱一号館美術館ならではの学術的、画期的な展覧会であった。展覧会の中心は、同作がその主役となるドムシー男爵城館食堂の壁画を飾った装飾連作であり、展覧全体を通して「植物」と「装飾」という二つのコンセプトに思索的に巧みにまとめ上げていた。また、美しいが、繊細な扱いが必要とされるフラジルなルドン作品を、オルセー美術館を中心に世界各地から収集しての本展覧会の実現は高く評価される。そうした展覧会の監修と、図録の編集を中心的に担当、執筆したのが安井氏であり、各章解説は簡明かつ深い内容で、それらの文章がおしゃれな造本の内で相互に関連しあい、展示作品と相まって心地よいハーモニーを奏でている。さらに2本のエッセイも新知見に富む秀逸な論考で、それは長年にわたって培ってきた安井氏の研鑽の結晶であり、その成果は顕彰に十分に値すると判断された。

 

※本賞の顕彰式は、2018年10月30日(火)に執り行われる予定。

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