19世紀初頭にスペインの王立美術館として創設されたプラド美術館。本展は、歴代王の審美眼で集められた質の高いコレクションから、14世紀末から19世紀末までの「小品」を中心に、全102点で構成されました。画家の技術の粋を集めた絵画、素描、また完成後に描かれた作品など、多岐にわたった展示作品は、細密描写を観るのに適したグラスファイバーの照明を備え、小部屋が連なる当館の親密な空間との親和性が高く、小品ならではの美を鑑賞する楽しみを紹介しました。