身にまとう美

ファッション、装飾品を扱った展覧会をご紹介します。


PARIS オートクチュール
――世界に一つだけの服
2016年3月4日(金)~5月22日(日)

当館初の本格的な服飾展となった本展は、世界最大規模の服飾関連作品を所蔵するガリエラ宮パリ市立モード美術館から、質の高い約90点を展示しました。
イヴニング・ドレスやテーラード・スーツなどの女性向けオートクチュール高級注文服を中心に、帽子、手袋、箱付きの香水瓶、鞄、ストール、マフ、扇子といった服飾品に加えて、デザイン画、雑誌の挿絵、写真も展示。
企画・展示構成は、監修のガリエラ宮パリ市立モード美術館館長(当時)のオリヴィエ・サイヤール氏に協力を依頼。
展示室は、19世紀後半のパリから現代に至るオートクチュールの「手仕事」の歴史とシルエットの変遷を辿るように構成しました。
冒頭ではオートクチュールの創始者、シャルル=フレデリック・ウォルトのドレスと、現在も活躍中のデザイナー、クリスチャン・ラクロワによる歴史趣味が顕著な作品を併せて展示するなど、時代を超えて響き合うハーモニーは、ファッションに関心の高い層を中心に大きな反響を呼んだ展覧会です。

身にまとう美
撮影:木奥恵三
身にまとう美
撮影:木奥恵三
身にまとう美
撮影:木奥恵三
身にまとう美


ショーメ 
時空を超える宝飾芸術の世界
――1780年パリに始まるエスプリ
2018年6月28日(木)~ 9月17日(月・祝)

1780年創立のショーメは、フランス・パリのヴァンドーム広場に本店を構える「パリ五大宝飾店」の一つです。
ナポレオン一世の皇妃ジョゼフィーヌ、王妃オルタンス、皇妃マリー=ルイーズといった女性を彩るティアラやハイ・ジュエリーの数々、ロマン主義、第二帝政期、ジャポニスム、アール・デコから現代に至るまでの宝飾品を、未発表の素描や古写真と併せて、約300点、展覧しました。

身にまとう美


マリアノ・フォルチュニ
織りなすデザイン展
2019年7月6日(土)~10月6日(日)

世界的に再評価が進む総合芸術家、マリアノ・フォルチュニの業績を総合的に展覧した世界初の展覧会です。
ヴェネツィアのフォルチュニ美術館との共同研究の成果を、繊細なプリーツを施した絹のドレス「デルフォス」を中心とした服飾作品と共に、染織、絵画、版画、舞台関連作品、写真で通観。
さらに、フォルチュニ自身が蒐集し、作品に影響を与えた日本関連資料を紹介しました。

身にまとう美
マリアノ・フォルチュニ
《バラ色の衣装のための習作(アンリエット・フォルチュニ)》
フォルチュニ美術館蔵