本展の見どころ

レオナルド・ダ・ヴィンチ ミケランジェロ

背景

見逃せない!レオナルドの3作品

1《髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルジャ?)》

軍人チェーザレ・ボルジャの肖像といわれていますが、確実な証拠はありません。同一の肖像を異なる角度から捉えて3つの像を描いた本作品は、他視点性により絵画や素描も「彫刻の様な立体性」に劣らず表現ができるという表明でもあると考えられています。ヴァザーリによれば、ジョルジョーネの作品(現在は消失)にもモデルと鏡面を描いて異なる角度から同一のモデルを描く作品が制作され、絵画の他視点性が強調されています。

8. レオナルド・ダ・ヴィンチ 《髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルジャ?)》 1502年頃 赤チョーク/紙 トリノ王立図書館 ©Torino, Biblioteca Reale

2《大鎌を装備した戦車の二つの案》

レオナルドもミケランジェロも技師として仕事を依頼されることが多く、戦争の多い時代にはむしろそちらが主要なこともありました。本作はレオナルドが考案した兵器ですが実現しませんでした。ここでは馬車で大鎌を回転させ敵兵をなぎ倒していく様子が描かれています。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 《大鎌を装備した戦車の二つの案》
1485年頃 ペンと褐色インクの淡彩、金属尖筆の跡/紙 トリノ王立図書館
©Torino, Biblioteca Reale

3《老人の頭部》

レオナルドは正面から肖像を捉え、人物の顔を正確に緻密に描写する上で、その人の内面をもきちんと捉えることを意識していました。観相学と呼ばれる性格と外見の呼応に目を向ける学問が流行し、本作においても、口元を固く結ぶ老人からは頑固な性格を思わせます。本作では赤い地塗りが施された紙に赤いチョークを用いて描かれているのが特徴的です。

レオナルド・ダ・ヴィンチあるいはチェーザレ・ダ・セスト 《老人の頭部》
1510年頃/1515年頃 赤チョーク、鉛白によるハイライト/赤色に地塗りした紙 トリノ王立図書館
©Torino, Biblioteca Reale

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