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2015年11月9日

ジャポニスムの銀器《群魚文ピッチャー》とマルシアル=ポテモンのエッチングを久米美術館に貸出中!

久米美術館で開催の「美術工芸の半世紀 明治の万国博覧会」展へ、当館所蔵のエドワード・C.ムーア《群魚文ピッチャー》とアドルフ・マルシアル=ポテモンによる銅版画集『1878年パリ万博のある日本人に関する覚書とデッサン』の中から3点を出品しています。

群魚文ピッチャー

エドワード・C.ムーア
《群魚文ピッチャー》
銀、銅、金
三菱一号館美術館蔵

 

アドルフ・マルシアル=ポテモン

アドルフ・マルシアル=ポテモン
『1878年パリ万博のある日本人に関する覚書とデッサン』より
エッチング・紙
1878年発行
三菱一号館美術館蔵

19世紀後半の欧米では、開国したばかりの日本の品物が大量に輸入され、大変なブームになっていました。この銀製のピッチャーは、極東の品物を販売していたロンドンのティファニー商会が製造元で、鎚目(つちめ)や表面の魚の装飾など、日本の工芸品の影響が顕著に表れています。ピッチャー胴部の輝く銀は、まるで透明な水を湛えたガラスの水槽、繊細に仕上げられた魚たちはその中で泳いでいるかのようです。

マルシアル=ポテモンによる銅版画は1878年にパリで万国博覧会が開催された際に発行されたもの。丁髷(ちょんまげ)、着物姿のひとりの若い日本人が万博を訪れた、というストーリーで、ビストロ前にいるパリジャンたちから「まるで展示品であるかのよう」に好奇の眼で見られたり、洋装店で西洋式の衣裳をあつらえたり、シルクハットをかぶって写真館で写真を撮ってもらったり、万博会場を訪ねたり、とさまざまな情景が描かれています。

 

【展覧会情報】
展覧会名:「美術工芸の半世紀 明治の万国博覧会」
会期:2015年10月31日〜2015年12月6日
会場:久米美術館
URL:http://www.kume-museum.com/exhibition.html

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