美術館ニュース

2012年11月21日

シャルダン展関連俳句イベントレポート

11月20日(火)に開催されたシャルダン展関連企画「美術館ハイク」は、シャルダン展の絵を見て、感じたことを俳句にしようという新しい試みのイベント。

俳句は初心者という方から経験者まで12名が参加し、美術館のカフェ『カフェ1894』の一角で行われました。

はじめに講師の大高翔先生がシャルダン展をご覧になって作られた俳句と解説をお聞きしました。

【大高翔先生の俳句(秋の季語)と3つのポイント】
1)作品の前に立つ→構図、タッチ、色彩など、「目に見えるもの」を単純化し、描かれているものを言葉に置き換えてみよう。
俳句:「銀杯にあかあかと歪む林檎かな」/作品:銀のゴブレットとりんご
2)作品の中に立つ→絵の中の時間、空間に、自分を置き、匂いや感触など、五感ゆたかな表現で、「見えないもの」を言葉にして、リアリティをだしてみよう!
俳句:「見つめゐる小鳥が歌を真似るまで」/作品:セリネット(鳥風琴)
3)作品の奥に立つ→アーティストの作風や生涯などをふまえて詠む。アーティストの思いを言葉にしてみよう。
俳句:「パン屑も秋光放つ彼のひと刷毛」/作品:昼食のしたく、(別名)銀のゴブレット

この3つのポイントと冬の季語を組み合わせていく難しい作業。
先生のレクチャーを受けながら約1時間、皆さん俳句作りに没頭されていました。時にはシャルダンの絵について話しをしたり、「どの絵にしようかな?」「何の季語を使おうかな?」と頭を悩ませつつ和気藹々とした雰囲気で会は進みます。

参加者全員の俳句が出来たら、句を書いた短冊を一覧にします。お茶を飲みながら全員の俳句に目を通し、他の人の俳句について感想を述べたり、先生の講評をお聞きしました。本来は、好きな句を選ぶ「選句」、選んだ句を読みあげて得点を入れていく「披講」というプロセスがありますが、残念ながら終了時間が迫り講評のみとなってしまいました。得点は競えませんでしたが、甲乙付け難い力作、秀作が揃いました。参加者直筆の俳句をここに掲載させて頂きます。
【俳句作品はこちら】
これからシャルダン展をご覧になる方は「この俳句はこの絵のことを詠んだのかも?」と想像しながら鑑賞すると、また違った見え方があるかもしれません。

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